・船体下面の塗装

 「実物さながらの塗装が施された船体パーツを提供」

 これがディアゴスティーニ製ミレニアム・ファルコンの発売当初の謳い文句の一つでした。
 しかし、その実状はコレ。
 下面に関しては、唯一塗装されているのが傷の部分の黒色だけです。←この写真の傷は修正途中のためパテ盛りされて白くなっています。
 この真っ白な船体で妥協できるワケもないので、塗装を施さなければなりません。
 塗装に際しては、こちらの画像資料を参考にしました。


 外殻フレームに固定していた外殻プレートを一旦全て外し、黒立ち上げで進めるために黒サフを吹きました。


 グレーFS36622(311) 1瓶+サンディブラウン(19) 30滴を基本色とし、パネル一枚一枚に対して放射線状のシャドウも意識しながらエアブラシで塗装を行いました。
 これは1周目。


 2周目の塗装が終わった状態。


 3周目で終了としました。
 真っ白に塗りつぶさないように、微妙なシャドウが残るようにしています。
 白い物を長時間見ていると眼に白が焼き付いてしまって、何が何だか分からなくなってしまいます。
 時々眼をリセットしながら塗装を行いましたが、もう少しシャドウを残した方が良かったかも。


 パネルの塗り分けをするためにマスキングを行います。
 全体の撮影をした後に一部間違いに気が付いてマスキングを修正しています。
 パネルに沿った曲線のマスキングのカットには、第54号に入っていた「バッテリーボックス取り付けプレート」を定規として使用しました。
 使用したカラーは以下の通りです。
  薄いグレー→明灰白色1(35)
  濃いグレー→ニュートラルグレー(13)
  赤→キャラクターレッド(108)+スモークグレー(101)少々+サンディブラウン(19)少々
  黄→キャメルイエロー(TS-34)(塗料を瓶に吹き出してエアブラシで塗装)


 マスキングテープを剥がす時ってワクワク感があって楽しいですね。
 パネル間の隙間はタミヤのスミ入れ塗料(グレイ)を流しました。
 パネルから一段下がっていてパネル間の隙間と同じ高さのエリアはファルコンの本来の船体であると解釈して、同様にスミ入れ塗料を流して変化を付けてみました。


 

 ロールアウト・カラーの状態から「銀河系最速のガラクタ」らしくするための塗装に入ります。
 まずは空気感を出すために、パネル塗り分け部分を中心にグレーFS36622(311)を吹きました。


 雨垂れ、オイル漏れ、レーザー痕などと言われているミレニアム・ファルコン独特の放射線状の汚れを入れていきます。
 プロップの写真を参考にRLM66ブラックグレー(116)を吹きました。
 ポストイットにスリットを切った物で直線を吹いたり、ポストイットのフチを利用してボカシを入れたりしています。


 船体各所に見られる謎の「=」や「●」マーキングを入れます。
 色々な方法があるのですが、僕は手軽に超極細マッキーを使用しました。
 プロップには経年劣化によって船体の端が折れたり、塗装がはげたりしている部分もあるため、これらもマッキーで描いてみました。
 マッキーだけではクッキリしすぎるので、上から311を軽く吹いてコントラストを落としています。


 最後に錆び表現を入れます。
 クリアーオレンジ(49)を通常よりもやや薄めにしてエアブラシで吹きました。
 これで最初のデアゴ純正の真っ白な機体からすると、かなり”ガラクタ”感を出すことが出来ました。


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