・搭乗ランプ

 搭乗ランプは電動で開閉する様になっていて、デアゴスティーニのミレニアム・ファルコンの売りの一つになっています。
 完成写真の角度から見る分には問題ないのですが、実際にはちょっと覗き込むと外殻フレームがあったり、ランプ開閉用のモーターユニットやアームが見えてしまいます。
 電動開閉ギミックを取るか、見栄えを取るか・・・。
 通路で右舷通路を延長してランプ接続部分も作ることにしたので、搭乗ランプも見栄えを取ることにしました。


 リューターで外殻フレームを削除しました。
 ランプ側壁の固定ポイントにするため、フレームの一部は残しました。


 試験的に延長した右舷通路とランプ開口部を工作画用紙で繋いでシミュレーションしてみました。
 右舷ランプの位置が高すぎるために、ランプの角度がとんでもないことになってしまいます。


 第15号に掲載されているイラストを元に検証してみました。
 左図は先のシミュレーションの状態です。
 ランプの角度が許容範囲になるように、通路の位置とランプの軸位置の妥協点を探った結果が右図です。
 ランプの軸位置を変更するのは良いとして、通路を下げてしまうと右舷通路や連絡チューブとの整合性がとれなくなります。
 そこで、右舷通路の下にダミーの通路を作成することにしました。


 左写真はランプと接続するダミーの通路です。
 スプレー缶のキャップを利用しました。
 右写真は延長した右舷通路とダミー通路を接続した物です。
 スペースの関係で、ダミー通路は上半分になっています。


 と言うことで、延長した右舷通路にはダミーの搭乗ランプが、搭乗ランプにはダミーの右舷通路がそれぞれ接続するという形を取ることにしました。
 こうする事によって、搭乗ランプから覗き込むと通路らしき物が見えて、主船倉から右舷通路を覗き込むと搭乗ランプらしき物が見えるようになります。


 ランプ側壁です。
 一階部分と二階部分を全く同じデザインで製作するつもりだったのですが、設計図を描かずに現場合わせでやっているため寸法を間違えてしまい、ディテールのサイズに差が出てしまいました。
 二階部分の水平線(@)の位置を右舷通路の高さにしてしまいましたが、この水平線は本来はもっと下にするべきでした。
 Aの部分は二階部分のダミーランプからすると船外ということになるので、アルミテープを貼ってみました。
 Bの部分は本体に組み込むと見えなくなる部分なので、存在感を消すために艶消しのブラックで塗装しました。
 屋根裏のゴチャメカや壁の小窓のメカは、Y-wingのパーツです。


 ランプは先のシミュレーション通りに短くしました。
 金属製ヒンジはホームセンターで見付けた物です。
 一緒に写っている切り欠き付きの床は、最終的には使用しませんでした。
 ランプを開いた時にランプの端が持ち上がって、ダミーの右舷通路とランプの端が接続するようしました。
 ランプ床にはゴムシートの代わりに1000番の紙ヤスリを貼り付けました。
 ランプ延長部の軸が貧弱なため、同じく金属製ヒンジに置き換えました。
 これによってランプ延長部を畳んだ時に面一にならなくなりましたが、床に変な凹みがあるよりも良いと思います。
 通路脇には三角プラ棒を取り付けました。


 搭乗ランプが閉じた状態で固定出来るように、磁石を設置しました。
 左右で磁石の位置がずれてしまって見栄えが悪いので、ディテールアップを兼ねてプラ板で目隠しをしました。
 少し磁力が弱くなってしまいますが、ランプを固定するには十分でした。


 一階部分の搭乗ランプの天井が、二階部分のダミー搭乗ランプの床になります。
 天井にはチップLEDを取り付けました。


 側壁だけでも自立できるようにステーを使って組み立てました。
 Cは工具箱の中に転がっていた正体不明の金属ステーです。
 Dは第55号に同封されていたアクチュエーター・ブレースです。
 Eはフレームに固定するためのスリットです。


 搭乗ランプから覗き込んだところです。
 フレームやLEDテープ、モーターユニットが見えてしまうデアゴ純正とは異なり、リアルに乗り込めそうな雰囲気を出すことが出来ました。
 見えるのはダミー通路だから主船倉には繋がっていませんけどね。


 二階部分のダミー搭乗ランプです。
 本体完成後はこの向きから見ることはありませんが、エアロックを開くとこんな風に見えるのでしょうか。
 今回製作した搭乗ランプのユニットは大きいように見えますが、船体上部を乗せてみるとまだ余裕があります。


 右舷通路の両側から覗き込んだところです。
 主船倉側から見た風景はiPhoneを通さなければ見られない風景ですが、お気に入りの一枚です。
 エンジンルームから見ると、右写真のような感じになるのだと思います。


 本体完成後は、このように外装を外して楽しむことになると思います。
 主船倉の天井側から覗き込むと純正状態だと右舷通路が切れて向こう側が見えてしまいますが、延長した右舷通路とダミーの搭乗ランプが見えるようになります。
 外殻プレート(TP-02)をネジ留めしないでおけば、延長した右舷通路とダミー搭乗ランプが見えます。


 デアゴスティーニが右舷通路を中途半端な長さで終わらせた理由は、この搭乗ランプの矛盾が解決できなかったからかも知れません。

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